Figure 1のような外観を持つキャラクタピッカーアプレットを利用すれば、一般的なキーボードでは入力できないアクセント文字や数学記号、句読点や他の特殊な記号などを簡単に入力できるようになります。このアプレットをパネルに追加するには、パネルを右クリックして、 パネル->パネルに追加->アプレット->ユーティリティ->キャラクタピッカー と選択します。
はじめに、キャラクタピッカーに表示されているキャラクタのうちの一つを左クリックしてフォーカスをアプレットに移動させます。関連付けられているキーをキーボードから入力して、キャラクタグループを指定します(キャラクタグループと関連付けられているキーの完全なリストはthe section called キャラクタを参照)。例えば、さまざまなアクセントの付いた"a"という文字を見るときは、キーボードの"a"を押してください。求めている文字あるいは記号が見つかったらそれを左クリックして、バッファにコピーします。アプレット上のキャラクタは、押された状態になって表示されます。これは多くのプログラムで利用できる一般的なコピーコマンドに似ています。キャラクタをウィンドウに貼り付けるには、ウィンドウ内でマウスの中ボタンをクリックするだけです。コピーと貼り付けの機能を持つほとんどのアプリケーションでは、貼り付けコマンドでキャラクタを貼り付けることもできます。
![]() | ISO-8859-1(Latin-1)キャラクタサポート |
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ISO-8859-1キャラクタをサポートしていないアプリケーションもあることに注意してください。このようなアプリケーションではキャラクタピッカーアプレットからのキャラクタを表示できない場合もあります。 |
![]() | Xにおけるコピーと貼り付け |
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Xウィンドウシステムでは、マウスの左ボタンでテキストをハイライトさせてテキストをコピーし、中ボタンを押してテキストを貼り付けます。キャラクタピッカーはXが利用するのと同じコピーバッファを利用することに注意してください。従って、キャラクタピッカーでキャラクタを選択すると、先にハイライトさせてコピーしたテキストのバッファは失われます。同じように、キャラクタピッカーでキャラクタを選択してからテキストをハイライトさせると、ハイライトしたテキストがバッファのキャラクタに置き換えられ、アプレットのキャラクタボタンは押された状態ではなくなります。 |
右クリックで表示されるポップアップメニューには次の項目があります:
設定… — 設定Propertiesダイアログを表示します。
ヘルプ — このドキュメントを表示します。
情報… — アプレットのバージョンや作者名といった、キャラクタピッカーアプレットについての基本的な情報を表示します。
キャラクタピッカーアプレットをカスタマイズするには、アプレットを右クリックして設定…を選択します。設定ダイアログ(Figure 2参照)が表示され、さまざまな設定を変更できるようになります。
サイズタブには以下の設定項目があります:
パネルの大きさに合わせる — キャラクタピッカーアプレットは、パネルにのサイズに合うように自動的に適切なキャラクタの行数や列数に設定します。
セルの最小の数(サイズは自動的に変更) — 表示されるキャラクタのボタン(セル)の数を設定します。実際のセルの数は、パネルのサイズや設定した数によってはこの数より増えるかも知れません。この数が少なすぎると表示されないキャラクタが出てくるかも知れないことに注意してください(パネルの大きさに合わせるボタンが有効になっていると、この数値はセルのレイアウトに影響しません)。
ボタンの行数(横) — アプレットに表示されるキャラクタボタン(あるいは"セル")の行数を設定します(パネルの大きさに合わせるボタンが有効になっていると、この数値はセルのレイアウトに影響しません)。
ボタンの列数(縦) — アプレットに表示されるキャラクタボタン(あるいは"セル")の列数を設定します(パネルの大きさに合わせるボタンが有効になっていると、この数値はセルのレイアウトに影響しません)。
ボタンのサイズ(ピクセル) — 表示されるキャラクタボタンのサイズを設定します。
デフォルトのリストタブには以下の設定項目があります:
デフォルトのキャラクタリスト — アプレット上でスペースキーを押したときに表示されるキャラクタのリストを設定します。最も頻繁に利用するキャラクタのリストにすると便利です。ここには最も頻繁に利用するキャラクタを入力しましょう。
変更を終えたらOKボタンをクリックして変更を適用し、設定ダイアログを閉じます。適用ボタンをクリックすると変更は適用されますが、ダイアログは閉じません。変更を適用せずに設定ダイアログを閉じるには閉じるボタンをクリックします。適用した変更はキャンセルできません。
キャラクタピッカーアプレットは、一般的なUSキーボードにないISO-8859-1(Latin 1)キャラクタセットのすべてのキャラクタを用意しています。これらをFigure 3のように一般的なキャラクタにマッピングしています。一列目のボールド文字が、キャラクタピッカーアプレット上でこの表の右側に表示されているキャラクタに関連付けられているキーです。
このアプレットには既知のバグはありません。
このアプレットはAlexandre Mu�iz (<[email protected]>)によって書かれました。コメント、提案、バグレポートなどはすべてGNOMEバグ追跡データベースへお願いします(バグレポートの利用法はオンラインで参照できます)。もしあなたがGNOME 1.1あるいはそれ以降の版を利用しているのなら、バグレポートツール(bug-buddy)を利用できます。これはメインメニューのユーティリティサブメニューにあり、バグレポートの送信に利用します。
このマニュアルはDan Mueth (<[email protected]>)によって書かれました。このマニュアルに関するコメントや提案はGNOMEドキュメンテーションプロジェクトへ<[email protected]>宛にお寄せください。また、GNOMEドキュメンテーションステータステーブルを利用してあなたのコメントをオンラインで加えることもできます。
この日本語翻訳は鎌ヶ迫正俊(<[email protected]>)によるものです。この翻訳に関するコメントや提案はすべて<[email protected]>へお寄せください。
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このプログラムは有用であることを期待して配布していますが、無保証です。商業目的や特定の目的に適合した場合の暗黙の保証すら含まれておりません。詳細はGNU 一般公有使用許諾契約書をご覧ください。
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